知的障害の子と共に楽しい人生を歩むブログ⑨

今回は、自己決定の重要性についてお話していきます!

 

例えば、自分で選択したことは割と納得しながら責任感もって行えると思います。逆に、人が決定したことや支持されて行動するとき、やらされ感があったり嫌々やっていたりすることはないでしょうか?

 

生まれたばかりの赤ん坊は自己決定は難しいですし、徐々に大人になるにつれて自己決定の機会が増えます。かと言って、大人になってもすべてを自己決定していくのは難しいものです。

 

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その時々でその状況に応じて選択肢を工夫するなどして自己決定を支援することがとても大切になります。

 

自分を振り返ってみても親の影響というのは大きく、特に進路を決定するときなど、

「勉強していい大学に行き、いい会社に就職しなさいとか大手企業や安定した企業に就職すれば一生涯安泰だ!」

っていう感じで言われたことはないでしょうか?

 

親の時代はいい会社に就職することが成功者で終身雇用が当たり前で年数を経れば当然のように給料が上がっていく時代でしたので、親の価値観は間違っているわけではありません。

ただし、時代は変化しますし、生き方に関しては子供とは言え人それぞれで価値観もちがいます。

全てを親の敷いたレールで生きてきたっていう訳ではないですが、少なからず影響は受けており、今考えればもう少し自分でよく考えて自己決定をしてこればって思う部分も少なからずあります。

 

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私の息子のように障害を持っているからと言っても同様だと思います。

判断しやすいようにかみ砕いたり、理解しやすいようにする必要はありますが、その中で自己決定をしていくことは非常に重要だと思います。

 

生きていく上で同じ苦労をするとした場合、親が子供の意見を無視し勝手に決めた場合は親のせいにしたくなると思います。

しかし、自分で選択した場合には、

「大変だけど、自分で選択したのだから何とか頑張ろう!!」

と、思えると思います。

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そもそも、自分で選択・決定することは当たり前だと思う人が大半だと思います。しかし、意外にも無意識に選択の機会を奪っていることって多々あるのです。言い方が悪いかもしれませんが、自分より弱い者に対し良かれと思って判断を押し売りすることがしばし見られます。

 

また、感覚の過敏さや運動面での不器用さなどがあるせいで、集団での遊びに入る機会が少なくなることがあります。そうすると、社会的な行動や判断をする経験も減り、自分で決定する力が十分に発達せず、見かねて周囲が介入し、また自己決定の機会を失うという悪循環になってしまうこともあります。

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それが進むと、何か言われたらとりあえず「はい」というようになる可能性があり、望まない支援にも「NO」と言えず、無力感や失望感を強くしてしまう可能性があります。

さいころから、そして気が付いた時から、その人にあった選択がしやすい工夫をし、自己決定する力を育ててあげることっていうのはやはり大切なのだと思っています。

 

今回はこの辺りで終りにしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!